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樹脂添加剤の基礎知識

樹脂添加剤の分類

樹脂添加剤の分類について

樹脂添加剤には、大きく2つのカテゴリーがあります。
一つは、プラスチック成形加工時の高温や使用時の紫外線曝露などによって起こる酸化劣化に対して、プラスチックが本来持つ物性や色調などを維持するために実用上必須な「高分子用安定剤」。もう一つが、プラスチックの用途拡大や商品価値を高める目的で、機械的強度を高めたり、柔軟性・難燃性など新たな性質を付与するために添加する「機能付与剤」です。

高分子用安定剤

高分子用安定剤の種類と主な用途は以下になります。

加工時の安定性改良

ポリオレフィン向け: 酸化防止剤(ホスファイト系フェノール系)
ポリ塩化ビニル向け: ポリ塩化ビニル用安定剤(硬質用(Ca/Zn系)軟質用(Ba/Zn系)軟質用(Ca/Zn系))

耐久性改良

酸化防止剤(フェノール系チオエーテル系)

金属による酸化劣化防止

金属不活性化剤(ヒドラジド系、アミド系など)

耐候性改良

紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系、トリアジン系など)
HALS(ヒンダードアミン系光安定剤:NH系、Nメチル系、NOアルキル系)

機能付与剤

機能付与剤の種類と主な用途は以下になります。

柔軟性向上

可塑剤(フタル酸系、ポリエステル系エポキシ系など)

難燃性付与

難燃剤(イントメッセント系、リン酸エステル系、ハロゲン系、無機系など)

物性向上

核剤(リン酸エステル金属塩系、ソルビトール系など)
充填剤(タルク、炭酸カルシウムなど)
相溶化剤(反応型、非反応型) など

透明性向上

透明化剤(リン酸エステル金属塩系、ソルビトール系など)

静電気防止

永久帯電防止剤(非イオン系、アニオン系、カチオン系など)

滑性向上

滑剤(炭化水素系、金属石鹸系など)

当社は樹脂添加剤の国内トップサプライヤーとして半世紀以上の長い実績を持ち、上記分野を広くカバーする多彩な製品ラインアップを持つ総合樹脂添加剤メーカーです。添加剤の性能を十分に発揮させるためには、樹脂種、加工方法、他の添加剤の影響など多くのノウハウが必要です。豊富な知見を持つ当社までどうぞお気軽にお問い合わせください。

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