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注目製品・技術紹介

環境対応型樹脂添加剤(アデカシクロエイドシリーズ)

サステナブルなプラスチックづくりに貢献する新規樹脂添加剤
アデカシクロエイドシリーズ

プラスチックごみによる環境汚染が地球規模で社会問題となっています。樹脂業界においては、リサイクル技術やバイオプラスチックの開発など環境負荷低減を目指す取り組みも進歩してきましたが、循環型社会の実現に向けてさらなる機能性向上が求められています。そこで当社は、環境対応型プラスチックに従来のプラスチックと同等もしくはそれ以上の機能を付与することで、環境負荷低減と人々の豊かなくらしを同時に実現する「アデカシクロエイド(英名:ADK CYCLOAID」)ブランド製品を開発しました。

リサイクル樹脂の性能を高める添加剤
「アデカシクロエイド UPRシリーズ」

ポリプロピレンを中心としたポリオレフィンのリサイクル複合材に機能性を付与するワンパック添加剤。同添加剤の使用により複合材中のリサイクル比率を上げることが可能で、廃プラスチックの削減に貢献します。

酸化防止剤ワンパックタイプ 「アデカシクロエイド UPR-001」

アデカシクロエイドUPR-001を0.2%添加することで、無添加時と比べてリサイクルPP/バージンPPの比率が30/70の場合、約1.5倍に熱安定性を向上させることが可能です。


アデカシクロエイド UPR-001添加による熱安定性の向上(温度条件:150℃)
図 酸化防止剤ワンパックタイプ アデカシクロエイドUPR-001


核剤ワンパックタイプ 「アデカシクロエイド UPR-011」

アデカシクロエイドUPR-011を0.4%添加することで、リサイクルPP/バージンPPの比率が70/30といったリサイクル比率が高い場合でも、バージンPPと同等の物性を発現することが可能です。


アデカシクロエイド UPR-011添加による初期力学特性の向上
図 核剤ワンパックタイプ アデカシクロエイドUPR-011

用途例


プラスチック容器
プラスチック容器
自動車部材(内外装)
自動車部材(内外装)



地球にやさしい塩ビを実現する
「アデカシクロエイド PNBシリーズ」

フタル酸系、二塩基酸エステル等の汎用的な可塑剤と比較して、耐油性(非抽出性)や熱安定性、他樹脂への非移行性において同等以上の性能を発現する、循環型社会にマッチしたバイオマス原料を活用した可塑剤です。

アデカシクロエイド PNB-205

塩ビ用途をメインターゲットにしたバイオマス度90%以上のポリエステル系可塑剤*です。天然由来の植物原料を使用しており、低炭素社会の実現に貢献します。
*一般社団法人日本有機資源協会認定のバイオマスマーク取得申請予定。

 

PNB-205

DOP

DOTP

エポキシ系

アジピン酸系
ポリエステル<

粘度(25℃)

mPa・s

500

60

60

380

500

電気絶縁性

体積固有抵抗(30℃、500V)

Ω・cm

1.0
x
1011

10.0
x
1011

16.8
x
1011

4.9
x
1011

1.10
x
1011

耐寒性

クラッシュバーグ(Tf)

-20.1

-25.8

-26.7

-14.3

-14.0

非移行性

ABS(70℃)

優+ −劣

±

−−

−−

±

±

引張試験 常態値(オリジナル物性)

抗張力

MPa

22.6

20.1

22.2

22.2

22.5

100%モジュラス

MPa

12.06

10.6

11.2

11.4

11.7

伸張率

%

360

350

350

340

320

耐熱老化試験 100℃×120時間

重量変化
(揮発減量)

%

1.2

3.0

1.1

0.3

1.2

伸張残率

%

98

92

95

99

97

耐油性試験 100℃×96時間 ASTM No.2 oil

重量変化
(抽出量)

%

11.4

16.2

15.0

11.0

11.4

相溶性試験 40℃×80%RH×4週間

ブリード有無

優+ −劣

++

評価配合:PVC(p=1,050)100 / Ba-Zn系液状安定剤 2.5 / 可塑剤 50


用途例

フィルム・シート、日常的に使用される塩ビ製の各種工業製品

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