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注目製品・技術紹介

長波長紫外線吸収剤

高い紫外線吸収効果で有機材料を保護
長波長紫外線吸収剤(アデカスタブ LA-F70)

360nm付近で従来にない高い吸収能を発揮

直接日光に暴露され高い耐候性が求められる自動車外装材・内装材やカーポートなどには、紫外線吸収剤の添加が欠かせません。
ADEKAでは、トリアジン系の粉体の紫外線吸収剤「アデカスタブ LA-F70」を開発しました。あらゆる有機物質の光劣化に影響のある、UV-A領域(320nm∼400nm)の紫外線吸収能に優れ、特に360nm付近に非常に強い吸収ピークを持ちます。従来の紫外線吸収剤の吸収波長領域は280nm∼340nmでしたが、近年は400nmに近い長波長領域の吸収ニーズが高まっており、そうしたご要望に対応する製品です。
耐熱性に優れ、300℃超での高温加工が必要なポリカーボネートやポリエチレンテレフタレートなどの樹脂にも使用可能です。また、耐揮散性にも優れており、成形機の汚染が極めて少なくなるため、生産性の向上が期待できます。さらに、1phr(phr=樹脂100に対する添加量)という少ない添加量で長波長側の紫外線カットに高い効果を示します。樹脂への保留性も高いので、長期間にわたり効果が持続します。

図 長波長紫外線吸収剤

有機材料全般の保護に有効で広がる裾野

少量の添加で高い紫外線カット効果を発揮することから、スノーゴーグルや、白内障患者のための医療用を含めたサングラスなどへの展開が可能です。また、液晶テレビやスマートフォン、タブレットのディスプレイでは、外光やバックライトによる光劣化や熱劣化を防ぎます。
紫外線吸収剤の作用機構は、エネルギーの高い紫外線を熱やエネルギーの低い無害な光に変換するという、シンプルなものですが、劣化の根源であるラジカルの発生を抑える重要な役割を担っています。 主に樹脂の光劣化抑制のために使用されてきましたが、この劣化抑制能力は樹脂だけではなく有機材料全般の保護にも有効であり、裾野は広い製品です。

長波長紫外線吸収の特徴を活かした商品例

リアウインドウ(車)

リアウインドウ(車)

サングラス

サングラス

優れた耐熱性と低揮発性の特徴を活かした商品例

液晶テレビ

液晶テレビ

スマートフォン

スマートフォン

タブレット

タブレット

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