先輩インタビュー

何を、いつ、どれだけ、誰から。
原料調達のすべてを担う仕事。

化学品を専門に扱う千葉工場の原料調達業務を行っています。その中でも私は、塗料、コーティング剤、接着剤等に使われるウレタンやエポキシ樹脂といった製品の原料を担当しています。業務内容は主に、「どの原料を」「いつまでに」「どれだけ」「どの業者から」仕入れるべきかの判断と、コスト圧縮、安定調達のための「仕入れ先業者との交渉」です。もちろん上司のチェックは入りますが、基本的には担当製品の原料調達のすべてを任せてもらっています。入社後、まず担当したのは研究所への原料手配です。研究部門とのやり取りの中で自社製品や原料のことが理解できてきたところで、実際に工場で製造されている製品の原料を徐々に担当するようになりました。こういったステップをきちんと踏んでもらえたので、スムーズに今の業務に入っていけたと実感しています。加えて、上司や先輩はとても話しやすく、悩んだ時はすぐに相談できるので、安心して業務に当たることができています。

ADEKAの調整役となる責任感。
市場全体への理解が、選択肢も面白さも広げる。

私の業務にまず求められるのは、決して原料を切らさないこと。そして、少しでもコスト圧縮を実現すること。そのためには、自社製品の販売状況だけではなく、サプライヤーも含めたマーケット環境全体を把握することが必要です。たとえば、営業担当の動向に目を向ければ、伸びている製品が分かります。多く売れている製品が分かれば、そこで扱っている原料はコスト圧縮を打診できるわけです。このように、私の業務はただ発注するだけではありません。「市場をより長いサプライチェーンとして把握し、最適な判断を見出す」ことが求められるのです。知識や情報が増えるほど、選択肢も仕事の面白さも増していきますので、最近では直接担当ではない原料の打ち合わせにも積極的に参加するようにしています。
また、この部署は間接部門であるため自分だけでは仕事はできません。日々、トラブルへの対応など関連部署やサプライヤーと協力・調整しながら、業務にあたっています。ADEKAの調整役ともいえるこの仕事に、私はとてもやりがいを感じています。

「歴史」と「革新」が同居するADEKA。
先輩を見習い、自身も早く貢献したい。

ADEKAには、100年の歴史の中で培ってきた「幅広い製品群」と「独自の技術」があります。近年では、海外進出を積極的に進めており、様々なシステムを導入することによって、これまで以上に国内外のマーケットを広く捉える仕組み作りを推進しています。そういった会社としての方向性を社員一人ひとりにしっかりと伝えてくれる風通しの良さも、企業としての大きな魅力だと感じています。
また、私個人が大切にしているのは、「予想外の事態の時こそ冷静に対処する」ことと、「他部署の意見もきちんとくみ取り、最善の結果を導き出す」ことです。以前、原料が不足しそうになったことがありましたが、先輩は迷うことなく関係各所と連携を取り、私を助けてくれました。「できないことではなく、今できることに意識を向けるべき」「ピンチの時こそ周囲とコミュニケーションを取るべき」、そんなことを教えてくれる先輩を、私は心から尊敬しています。

もっと学び、もっと的確な調整を。
自主性を大切にする社風が、成長を促してくれる。

実は今、化学の勉強をし直しています。化学の知識があるか否かで、仕事への理解度がまったく違ってくるからです。誰かに説明する際も、提供できる情報が多いほど、説得力のある伝え方ができるようになり、よりスピーディーな相互理解に繋がります。そういった武器となる知識をさらに身に付けて、もっと会社に貢献できる存在になりたいというのが、個人としての目標です。ADEKAには、「自分で考える」ことを大切にする社風があります。自主性を求められることは、責任を感じる反面、やりがいでもあります。