日本経済新聞他に当社開発品が紹介されました!
(次世代二次電池用活物質「SPAN」)
2022年02月17日
ADEKAが開発中の次世代二次電池材料「SPAN」について、各種メディアで紹介されました。
現在積極的に発表しているSPANを用いた様々な条件のテストセルによる充電・放電特性評価の結果、現行の電池を上回る「高エネルギー密度」「長寿命」の可能性について紹介されたものです。
詳細は、以下をご参照ください(記事をご覧いただくには有料会員登録が必要です)。
日本経済新聞(2022年2月15日付)⇒電子版記事はこちら
日経クロステック(2022年2月1日付)⇒サイト記事はこちら
日経産業新聞(2022年1月26日付)⇒電子版記事はこちら
次世代二次電池用活物質「SPAN」について
SPAN(エスパン)は、硫黄とポリアクリロニトリル(PAN)を反応させた化合物「硫黄変性ポリアクリロニトリル」の略称です。
ADEKAは、国立研究開発法人産業技術総合研究所および株式会社豊田自動織機が開発した製造方法をもとに量産化を進め、2018年にサンプル提供を開始しました。
現在はSPANの早期実用化を目的に、様々な条件や用途を想定したテストセルを作製し充電・放電特性を評価した結果を積極的に発表しており、2021年11月に開催された第30回ポリマー材料フォーラム(公益社団法人高分子学会)において、優秀発表賞および広報委員会パブリシティ賞を受賞しました。
今後は、現行のリチウムイオン電池の高性能化をはじめ、次世代二次電池として開発が活況となっているリチウム硫黄電池、全固体電池向けなどへの製品提供を目指し、電池メーカー様へのご提案とさらなる量産化体制の強化を進めていきます。
画像左から:SPANの外観、SPANを正極に用いたテストセル※
※テストセル...正極:SPAN(硫黄含有量48wt%)、電解液:Li塩+カーボネート溶媒、負極:金属リチウムを用いたラミネートセル。セル容量3Ahで重量エネルギー密度 500Wh/kgを確認しています(現存リチウムイオン電池は100-300Wh/kg)。