イントメッセント系難燃剤が機能性材料分野で世界初となるUL Verified Markを取得
2017年08月23日
当社は、2017年5月に当社樹脂添加剤製品であるイントメッセント系難燃剤「アデカスタブFP-2000シリーズ」が、アメリカの第三者安全科学機関であるUL Inc.(以下、UL社) によって機能性材料分野で世界初となるVerified Mark(UL検証マーク)が発行されました。
UL検証マークは、UL社が独立性を保持する第三者の立場から科学的な検証を行い、客観的に認められた性能に対して発行されるもので、企業が機能をPRするにあたり信頼性を付与するマークとして用いられ、金属・電子材料分野において多く発行されています。
今回の試験では、樹脂(ポリプロピレン)のサンプルで燃焼挙動を比較し、煙と一酸化炭素の発生量について測定・検証を行いました。その結果、当社製品「アデカスタブFP-2000シリーズ」を添加した樹脂サンプルは、汎用的な難燃剤である臭素系難燃剤を添加した樹脂に比べて「99%の発煙ならびに89%の一酸化炭素排出量が低減」されることが確認されました。これにより、火災時の安全性が大きく高まることが期待されています。
UL検証マークの取得により、「アデカスタブFP-2000シリーズ」の優位性が客観的に証明されました。当社はこれからも環境に配慮した低発煙性の難燃剤を世界中のお客様に提供してまいります。

◆UL検証マークの対象製品
対象製品 |
リン系難燃剤 |
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製品名 |
ADK STAB FP-2000 シリーズ(FP-2100JC, FP-2200S, FP-2500S) |
製品の特性 |
燃焼時の黒煙と有害ガスの発生を低減することで、火災安全に寄与する。同製品はPP、PEなどのポリオレフィンに添加使用される。 |
使用用途 |
家電の筐体や電線、建築関連のエンジニアリングプラスチックなどに使用され、その用途は広がっています。 |
詳細は、UL Inc. プレスリリースをご参照ください 。