新規動物薬創薬に向けた取組みに関するお知らせ
～ＡＤＥＫＡ×日本農薬～
2023年07月10日
ＡＤＥＫＡと日本農薬株式会社（代表取締役社長：岩田 浩幸）は、2018年9月の資本業務提携を契機に両社のライフサイエンス分野の技術連携による新製品の創出を目指した共同研究を進めております。
このたび、本共同研究のうち動物用医薬品創出を目指した取り組みにおいて抗寄生虫剤として期待出来る化合物群を見出し、2023年7月6日に本化合物群に関する特許出願４報が世界知的財産機構（WIPO）より国際公開されましたのでお知らせいたします。本共同研究を加速し、本化合物群の動物用抗寄生虫剤としての可能性を追求してまいります。
先進国、新興国ともに、経済的な生活基盤の安定とともに伴侶動物としてペットの重要性が増してきています。また、世界の人口増加による食料増産の必要性、生活水準向上を背景とした高たんぱく食（牛乳、肉、卵）志向の高まりから畜産製品の生産性向上が求められており、さらには温室効果ガス排出削減の観点からも有効な手段が求められています。
そのような状況下、ＡＤＥＫＡグループでは安心・安全な動物用医薬品を提供することにより、効率的な家畜飼育による食料増産と人々の精神的な安定を支えることで、SDGｓの課題である持続可能な社会と地球環境の保全に貢献することを目指しています。
動物用抗寄生虫薬製品はグローバルで１兆円以上の市場規模があり、社会的ニーズにより益々その規模が拡大して行く分野であります。
今回の特許公開は両社でのライフサイエンス分野での協働成果の一つであり、今後、さらなる検討を進め本分野に貢献出来る製品を世に出すことができるように一層努めてまいります。